2013/12/25

第19回江副記念財団コンサート@紀尾井ホール


12月23日、千代田区の紀尾井ホールにて開かれた
第 19 回 江 副 記 念 財 団 コンサートに行ってきました。
こちらにも載せていますが、フライヤーやチケット、
そして上の写真にある当日のA4見開きプログラムを制作させて頂きました。

チケットは完売御礼!↑

江副記念財団の元/現奨学生6名による、3時間におよぶすばらしい演奏でした。


演奏の後、ホワイエにて財団代表理事(左)とともに記念撮影に応じる演奏家達。↑

ピアノ、ヴァイオリン、チェロ奏者達のほとんどは20歳前後と若く、
あまり音楽に馴染みのないmi e ruにとっても、この年齢のこの時期だからこそ奏でられる音なんだろうなぁと思うほどに、演奏はそれぞれに個性があってピュアな感じがしました。
最後の写真からもわかりますが、観客のみんなに愛され、大事に見守られているのがひしひしと感じられ、そういった意味でも心温まるコンサートでした。

そして嬉しいことに、mi e ruが制作したプログラムも、ほの暗いコンサート会場ではっきりくっきり見やすい!と、お褒めの言葉を頂きました。ありがとうございます!

コンサートではもちろんコンサート自体が主役であり、
プログラムのデザインに言及されることはあまりないと思うので、
そういって頂けただけで大変嬉しかったです。
改めて、デザインがどのような状況でどんな人々によって
使われるのか、そういう全体感を忘れずデザインをしよう!
と、決意新たにした祝日でした。







2013/11/30

2014年mi e ruオリジナルカレンダー発売中!



2014年の mi e ru 特製カレンダーが完成しました!

今年はいつものB2サイズ折り畳み円形カレンダーと、上の写真にあるように、
来年の干支である「午」を箔で配したA2サイズ(420x594) のカレンダーを新しく作りました。
こちらのカレンダー、昨年に引き続き恵比寿の東京都写真美術館内ミュージアムショップNADiff x 10 さんに加え、都内のNADiffさん3店舗にて販売させて頂けることになりました。
A2は税込み1,260円で、B2は昨年と同じく税込み1,050円です。


どの店舗も少部数のみの取り扱いとなっておりますので、
お求めは是非お早めに。。。! 

昨年より1ヶ月早くカレンダーを納品出来て、ちょっとほっとしているmi e ru です。
来年はもっと早く動けるよう、頑張ります。。。

取り扱い店舗:

[ B2カレンダーと、A2午カレンダー両方取り扱い ]
NADiff x 10 
153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 東京都写真美術館 1F
TEL. 03-3280-3279
>> more 

NADiff  modern 
150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1
TEL. 03-3477-9134
>> more

[ A2午カレンダーのみ取り扱い ]
NADiff contemporary
135-0022 東京都江東区三好4-1-1 東京都現代美術館 1F
TEL. 03-3643-0798
>> more 

gallery 5 
163-1403 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー 3F
TEL. 03-5353-0449
>> more




[SPECIAL THANKS]
ちなみに、上の写真の素敵なお部屋は、家具をデザインされているWrightさんの事務所兼店舗をお借りしました。窓が大きくてたっぷり差し込む光の中に木彫のシンプルな家具がたたずむ、とても素敵な空間です。

furniture&things WRIGHT


デザイン事務所 mi e ru

世界のブックデザイン2012-13@印刷博物館


毎年恒例、飯田橋にある印刷博物館で開かれる「世界のブックデザイン展」
の季節がやってまいりました!

mi e ruも大好きなこの展覧会のレセプションにご招待頂き、先日行ってきました。
いつも通り、ショップの隣にある空間には所狭しと様々な本が並べられ、
当日はとてもかわいい世界観のToriさんというカフェ&ケータリングのお店の方が、
上記のように今回の展覧会にちなんだお食事を用意して下さいました。
上の写真をよーく見ると"World Book Design 2012-13"となっている部分はビスケットで、
その下にあるのはマッシュポテトになっています。バゲットにポテトをつけて頂きます。うまうま。

食事の話はさておき、本に関して目にとまったのは、
冊子として製本されているのではなく、バンドでとめただけのものが数点あったことでしょうか。
電子書籍も普及しつつある昨今、その影響があるのかないのか、
従来の書籍の造形にも変化が現れているように感じました。

とにかく、完全無料な本展覧会、大変おすすめです。


2013年11月30日(土) - 2014年3月2日(日) 
休館:毎週月曜日(年末年始は要注意)
10:00 - 18:00 
入場無料

くわしくは、こちら

今回、嬉しいことにちょっと会期が長くなっているような気がします。
いつもは2月中旬くらいまでだったような。。。



デザイン事務所 mi e ru

2013/11/27

年末チャリティー「石巻ちゃっこいバッグ展」






毎年恒例、リクルートG8ならびにガーディアン・ガーデン主催のチャリティー展覧会が始まりました。毎回100名以上のクリエイターの様々なデザインを施したプロダクトを展示販売する本企画、今年の商品はウェットスーツ地の「ちゃっこい(小さい)バッグ」です。

創業50周年を迎える石巻の「モビーディック」さんに制作をお願いし、180名のクリエイターの、180種類の素敵なバッグが出来上がりました。
mi e ru石川も参加させて頂き、一風変わったバッグをデザインしました。

バッグの収益は、被災地の子供達のために使われるそうです。

展示会場は二カ所あって、どちらも最寄りは新橋駅になりますが、
それ以外にもインターネット上で予約注文ができます。
注文を頂いてからの制作となるため、来年5月末のお届けとなるようですが、
おもしろいバッグと被災地へのダイレクトな支援がひとつになったこの機会に、
是非お気に入りのバッグを見つけてみてください!


2013年11月26日(火) -  12月20日(金)
11時~19時まで、日曜祝日休館、入場無料

主催・会場
クリエイションギャラリーG8
〒104-8001 東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F
TEL 03-6835-2260 
ガーディアン・ガーデン 
〒104-0061 東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビルB1F
TEL 03-5568-8818 
くわしくは、こちら


デザイン事務所 mi e ru

2013/11/17

「書物紙 ~ 本という官能の襞」by SQ-54


11月の某日、清澄白河の東京都現代美術館にてひらかれたレクチャー(になるのかな?)に行って参りました。
「書物紙 ~ 本という官能の襞」と銘打った、文字通り書物の誕生からその発展の歴史を、2時間で概観してしまおうというものです。
SQ-54(スクエアごじゅうよん)主宰の、美術史や比較文化論等を大学で講義してらっしゃる田川とも子先生の、おもしろいところがぎゅっと凝縮された2時間の「ライブ」(ご自身は講義のことをこう表現していらっしゃるとか)でした。

たまたまこのライブを知り、2日前くらいに慌てて予約。
上の写真にもちょっと写っている通り、手書きのレジュメと画像たっぷりの資料、
そしていくつかの実際の本たちを見せてもらいながら、木の根にキズをつけ記したものが発祥とされる書物の歴史を伺いました。

古来は紙ではなく、粘度版であったり、木簡であったり、羊の皮に記されてきた文字情報が、時代が進むにつれ発達した技術や、種々の発想の転換により、現代の書籍に近づき、さらには現在、質感のある紙の本ですらなくなり、「情報」の集合体としての電子書籍になっていく様は、一望してみると思った以上に血と汗と涙にまみれた歴史なんだと思いました。
シュメール文化やエジプトのヒエログリフ、グーテンベルクの活版印刷等、あ〜なんだか学生の時に習ったな。。。という単なる暗記目的で覚えた単語の裏に、まさかそんな人間臭い(?)試行錯誤が隠されていたとは。

個人的に面白いと思ったのは、約2200年前に、当時すでにアレクサンドリア図書館を有するエジプトからのパピルス(当時の書物、巻物状)の輸出を拒まれたペルガモン王国(現在のトルコ辺り)が、困り果てた末に巷にあふれていたヤギや羊の皮革を代わりに用い、羊皮紙を作り上げたという下りです。困った末に知恵を絞り、結局はこの羊皮紙の登場が、書物の歴史を一段上に押し上げることになりました。

田川先生はそれを

「欠」けているものがあったとしても、
そこから目をそらさず、向き合って行けば、「次」に繋がるのだ

とおっしゃっており、まさに目から鱗。

な、なるほど〜〜と唸った日曜の午後になりました。。。


* ちなみに上の写真はそのときに見せて頂いたドイツはマインツにあるグーテンベルク博物館で先生が約20年前に購入したという直径1センチほどの「本」なのです。
この中にもびっしり印刷が施されており(肉眼では細かい内容はわからないほど小さい)、現代の印刷技術の高さを垣間みることができました。


デザイン事務所 mi e ru


2013/11/11

映画「過去のない男」、「トンネル」



秋の夜長を楽しもうと借りた、フィンランド映画「過去のない男」
アキ・カウリスマキ監督作品で、日本でも2003年に公開されたようです。
もともとは制作にドイツが関わっているということで何気なく借りたのですが、
これは久々のヒット!!!

タイトル通り、ヘルシンキに来たとたん暴漢に襲われ記憶をなくした中年男が主人公。
名前も思い出せない中、周りの助けを借りながら住居を調え(コンテナの中に)、
仕事にもありつき(まずは慈善団体に)、なんと彼女もゲット!
順風満帆に見えた矢先、彼の出自が明らかになります。
一旦は妻のもとに戻ったものの。。。というストーリー。

なんといっても見所は、小津安二郎の映画を彷彿とさせる「淡々」とした世界観。
カメラワークも正面と横からの引きしかないような、
わかりやすい「臨場感」や「躍動感」とは無縁な演出。
登場人物も、なぜかあまり瞬きをしない、感情を表さない、え?ほんとに役者なの?
と勘違いしてしまいそうな不思議な立ち居振る舞い。

でも、それがなぜかじんわりくる。

2002年のカンヌ映画祭グランプリにも輝いたこの作品、amazonには
フィンランドでの劇場公開時のパンフレット画像が載っていますが、
すごく雰囲気のあるかわいいデザインです。
劇中の音楽もなんともいえずノスタルジックで、そんなところも秋にぴったりの
オススメ映画です。

そしてもう一つ感銘を受けたのが、
ドイツのベルリンの壁にまつわる映画「トンネル」




第二次世界大戦後東西に分断されたドイツですが、
東から西への人材流出は深刻なものとなり、
1961年、ついには壁が建設されてしまいます。
その直後なんとか西ドイツへ逃亡した主人公の元水泳選手ハリー・メルヒャーは、
同じく自身は逃げ果せたものの、大事な家族や友人を東に残した仲間数人と、
西から東へ150メートルに及ぶトンネルを掘るという、東からの脱出計画を実行します。

これが実話だというのがすごい。
映画を見ると、東西ベルリンは本当に鉄条網の張り巡らされた壁一枚で隔てられていて、
東側の警備はあついものの、相手側の状況は肉眼でしっかり確認できるほどの近距離です。
しかしこれほど近いにも関わらず、東西は確実に分断されているという現実。
また、東ドイツ市民同士が自らの友人や家族を監視し、シュタージ(東ドイツの諜報機関)へと密告する場面もしばしば登場し、当時の緊迫した状況がよく描かれています。

DVDのパッケージを見る限り、この女性が主人公の物悲しいお話に思えますが、
実際は反ソの意志を強く持つ、心身ともに強靭なハリー・メルヒャーが主人公であり、
幾多の困難を乗り越え、着実に計画を実行に移していきます。悲しんでいるだけではない確かな行動力で、167分という長丁場ではあるものの、特に後半ぐいぐい話を引っ張り、ドキドキはらはらしっぱなしの展開は圧巻!

実はあまり期待していなかったんですが、歴史を学べる教材として、そしてエンターテイメントとしてもかなりおもしろい映画でした。原題が"Der Tunnel"なので邦題も「トンネル」なんでしょうが、もう少し躍動感溢れるタイトルと、トンネル脱出計画の行動力が見えるDVDパッケージのほうが内容に合うような。。。と個人的には思ってしまいます。ちょっと見せ方で損をしているかも?
。。。とにもかくにも、オススメ映画です。








2013/11/06

石川マサルの年賀状発売!@アフロ




「Aflo Mall年賀状デザイン2014」にて、
今年も石川の年賀状が三種発売されました。

2014年の干支「午」をイメージした、かわいらしいデザインに仕上がっています。
3種それぞれに色違いが3パターンあるので、是非気に入る一枚を見つけてみてください。

→ チェスの駒と星座を合わせたロマンチック系
http://mall.aflo.com/products/detail_nenga.php?product_id=64354

→ ポップな午がたくさんで元気いっぱい系
http://mall.aflo.com/products/detail_nenga.php?product_id=64353

→ 写真が入るフォトフレーム付き
http://mall.aflo.com/products/detail_nenga.php?product_id=64355




デザイン事務所 mi e ru

2013/11/04

変り兜: 戦国のCOOL DESIGN

今日は、最近見つけた面白い本のご紹介を。

変り兜: 戦国のCOOL DESIGN」 橋本麻里  2013/9/新潮社刊


タイトル通り、戦国時代や江戸時代に作られた
個性溢れる兜を紹介した写真集のような本です。
この手の本は巷にいくつかあるようですが、
今回たまたま発見したこれは、シンプルで見やすく、
コラムとして挟まれた当時の時代背景についての情報も
さらっとしていて読みやすい。

表紙の兜は「うさぎ」ですが、
中にはもっとすごい兜がたくさん載っています。
「はまぐり」型や、眼鏡がついたもの、
はては「茄子のへた」(!)型なんてのもありました。

薄くて写真も奇麗なので、海外の日本文化ファンへの
プレゼントにも最適!な超オススメ本です。





デザイン事務所 mi e ru

2013/10/21

社内報"SYORYU"2013年秋号完成!



株式会社メイテック社内報SYORYU、2013年秋号完成しました。

今季号のモティーフは
ピペットです!
比較的少量の液体を、一定容積吸い取って計量する科学実験機具。
計量が目的ではなく、液体を移動するために利用するスポイトです。

赤いキャップが可愛いですね。

ガラスの透明感と背景の暖色系の色が、秋の奥ゆかしさを醸し出しているように思えます。

糸材を束ねるようなドローイングで、ピペットが編み棒のように見えてきました。
毛糸でニットを編むような、「生み出す秋」「モノ作りの秋」
の感じがでていますでしょうか。



・・
意図を吸い取って頂ければ嬉しいです。




2013/10/14

トルコの朝ごはん



トルコの朝ごはん。
ときいてどんなものをイメージされますか?

新宿にあるトルコ文化センターが主催する「第5回トルコの朝ごはん」に行ってきました!
ビュッフェ形式で90種類以上の品が食べられるということで11:00開始ぴったりに、ビルの10F最上階にある開催場所に到着。

予約時には日本語、英語、トルコ語のいずれかのテーブルを選択しており、一人3,000円を支払って、指定された番号札のあるテーブルに着席します。

明るい部屋に、7人がけテーブルが10ほど既に用意され、部屋の片隅の長テーブルには、ずらりと並んだカラフルな朝ごはん!!


みんなが揃って主催者の挨拶があり、それから大きなお皿をもって、並びます。


野菜が多くて、パイ生地、パンの種類も豊富です。
直径が36cmほどとお皿が大きいので、すごい量になりました!


飲み物は、ミネラルウォーターと、暖かいチャイ。
ピスタチオのパイなど、甘いものはとにかく甘いです。

他にも、卵やパイ生地を使った家庭料理の実演もあり、トルコの女性たちが懸命に料理をしてくれました。
男性群はカメラを回したり、音響を調整したり、機械系を担当と役割分担が明快です。
イタリアだったら男性が料理をするかも。。

以前行った歌舞伎町にあるトルコ料理より美味しく感じるのは、やはり家庭の愛情たっぷりママの味だからでしょうか。

最後は、トルコの民族楽器:葦の笛のナーイと、シルクロードで見られる琵琶のようなサズの演奏で締めくくり、2時間あっという間のブランチ。

満腹!トルコの朝ごはん!
同じテーブルの人達ともう少し会話ができれば良かったのですが。。。
トルコの文化に触れるいい機会となりました。

ドイツは、ゲーテ(ドイツ文化センター)
イタリアは、ダンテアリギエーリ協会日伊会館
と、それぞれ自国の文化を紹介するイベントがありますが、ネットで見つけて、ふらりと行けるのも東京ならでは、都会の良さかもしれません。


「トルコの朝ごはん!」これからも2ヶ月に一度ほど開催予定ということですが、他にも様々な企画が予定されています。

興味のある方はぜひ参加してみてください。

トルコ文化センター





2013/10/07

社内報"SYORYU"2013年夏号!


株式会社メイテック社内報SYORYU、2013年夏号完成
していたのに載せるのが遅くなってしまいました!

今季夏号のモティーフは「マイクロメーター」
ノギスよりも制度の高い測定に用いられ、測定目盛は、0.01mm刻みと、繊細な仕事を
する道具とのこと!すばらしい。

青々としたトラックの芝生は広々として気持ちよく、開放的な空間(サッカー場かしら?)に
ちょこんと置かれたモティーフと、分解気味のサッカーボールのようなドローイングを組合わせました。
黄色の直線的ラインと、丸みのあるさわやかなブルーが交差する、清々しい空気感が表現できました。

すでに暦は10月となってしまいAUTUMN / WINTERのシーズンですが
これからも繊細で、精度の高い仕事をしていきたいです!




2013/09/25

第19回江副記念財団コンサート フライヤー/チケットデザイン


毎年恒例の江副奨学生によるコンサート"第19回 江副記念財団コンサート"のフライヤーやチケットなど一式を制作致しました。

国内外で就業研磨を重ねた注目の若手演奏者6名です。

出演は

田村響(ピアノ)
高木竜馬(ピアノ)
黒川侑(ヴァイオリン)
弓新(ヴァイオリン)
北村朋幹(ピアノ)
岡本侑也(チェロ)

故江副浩正さんが設立された江副育英会が「江副記念財団」と名称を変更して初めてのコンサート。クラシカルなアールデコ調の世界観と、落ち着いた重厚感の中に、アーティスト達の輝きを表しました。
クリスマスイブ前日、紀尾井ホールでフレッシュな演奏をいかがですか?

【第19回 江副記念財団コンサート】

日時:2013年12月23(月祝)13:30開演/13:00開場
会場:紀尾井ホール 
料金:【S席】3,000円【A席】2,000円【学生席】1,000円 (税込み/全席指定)
取扱:チケットぴあ・イープラス・紀尾井ホールチケットセンター
主催/お問合せ:公益財団法人 江副記念財団

9月30日(月)読売新聞 夕刊カラー企画【ほっとぴ】にも7段広告が掲載予定です。

2013/08/05

ファッションブランド"MIIA"秋冬サイト完成!


ファッションブランド"MIIA"のオフィシャルサイトを、春夏に引き続き制作致しました。
女性らしい丸みや可愛らしさとスポーティかつアーミーな世界観が今シーズンのコンセプトです。
前回の都会的な雰囲気のサイトからは一転、しっとり落ち着いた世界観に、かわいらしい色味とすっきりしたフォルムの服が映えるサイトとなりました。



MIIA オフィシャルサイトはこちら





デザイン事務所 mi e ru

2013/07/16

ドイツの先生方によるワークショップ03

さて、ハンス先生のワークショップ続きです。

最初から読む↓
ドイツの先生方のワークショップ01
ドイツの先生方のワークショップ02

現代の舞台/演劇シーンでは、authentisch (オテンティッシュ:生の、本当の)
というのがキーワードだそうで、
"Me and my Father"という課題もその流れを汲むものでした。

つまり、セリフも演出もすべて事前に決められ、
それをその通りに遂行する従来の劇の形から、
予定調和ではない、演技なのか、素の反応なのかわからない、
そんな「生の、本当の」演者の反応を、そのまま劇として楽しむというコンセプトです。

今回のテーマで言えば、「父親と自分」という、ややプライベートに切り込む内容と、
それに伴う演者たちの生のエピソードや振る舞いを白日の下にさらす試みといったところ。

こういうアプローチで注目されている劇団に、ドイツはハンブルクを拠点として活動する

She She Pop (シー・シー・ポップ)

があります。
リア王をモチーフとした"TESTAMENT"という作品で、2010年には"Wild-Card"賞を、
また2011年にはゲーテ・インスティテュートからも賞を得たようです。

内容は、リア王にちなみ、数名の役者が一般人の自分の父親を舞台にあげるというものです。
そこで、あまり公に話すことがはばかられるような、例えば「お父さんが死んだら自分は何を相続したいか」なんてことが赤裸々に語られていきます。

自分の父親が舞台にあがってくるなんて。。。
しかもそんな微妙なテーマについておおっぴらに話すなんて。。。
想像しただけでも妙な気持ちになりますが、
まさしくそういった「素のやりとり」をうまく舞台と統合した作品になっています。
こう考えると、「劇/舞台」なのか「パフォーマンス」なのか。。。境界があいまいに感じられますな。。。

She She Pop "TESTAMENT" を取り上げたドイツの番組(ドイツ語)

She She Pop "TESTAMENT" の解説(英語)



さて、では学生のパフォーマンス(舞台?)の"Me and My Father"について。
これは3つほどのパフォーマンスから成っており、まずは入場し、モデル役の学生に自分の父親の服を着せるところから始まります。




服を着せ、父親の立ち姿(または寝姿)を詳しく指南します。


野球をこよなく愛する父親、決まったブランドの服しか着ない父親、
かわったパンツを集めており、まわりからプレゼントされ数が増えてしまった父親↑。。。
よくぞこんなに個性的な父親が集まったもんだな、と感心しきり。。


向かって左の学生は、父親の靴下を右のモデルさんにはいてもらおうとしますが。。。
そればっかりは。。と頑に拒否されています。
こういったやり取りもすべて、台本がある訳ではなく、彼等のその時の素のやりとりです。


その後学生達は後ろ側に移動し、
父親との楽しかったエピソードをそれぞれ表現します。
キャッチボールや、釣りでのエピソード、
カメラを選んでもらったこと、花札で遊んだこと。。。


その後、それぞれバラバラに椅子に戻り、
楽しかったエピソードをつぶやきます。


そうしてみんなが話し終わったところで、父親によくかけていた言葉、
例えば「いってらっしゃい」「おやすみ」等等。。。
をみんなで発して、舞台は終了です。

なかなかブログでお伝えするのは難しいのですが、見ている私たちにとっても、演じている学生にとっても心の何かを刺激する、味わい深いパフォーマンスでした。

最初、「自分の父親との関係がよい人、そうでない人、まあまあな人(それについて言及したくない人)」に別れたのですが、圧倒的多数が「父親との関係がよい」グループであったので、ハンス先生も驚かれていました。ドイツでこの問いを投げかければ、おそらくあまりよい関係を持っていない学生が大半だろうとのことです。

とても個人的なテーマであるからこそ、心くすぐられる、そして表現の分野に一石を投じるワークショップでした。











2013/06/15

SCAPR国際シンポジウムロゴ等デザイン


去る5月半ばに、京都にて開かれた国際シンポジウムSCAPR 2013 GA(General Assemply)Kyotoのロゴマークとパンフレットを制作しました。

幅広く芸能に関わる著作権について話し合う会議で、前回はスロベニアにて開催されました。今年の開催地として日本の京都に白羽の矢が立ったということで、海外よりお客様を迎えるに恥じぬ、しっかりとした世界観を打ち出してゆきたいとのご要望でした。

SCAPR(実演家権利管理団体協議会)という組織名と、General Assembly(総会)、開催場所であるKYOTOのアルファベットを組み合わせ、オリジナルなロゴタイプ(フォント部分)を制作し、ワンポイントとして扇をあしらいました。

ありがたいことに、特に扇は参加者の皆様より好評を頂きました。




↑ ロゴが様々な媒体に入った様子。


↑ A4見開きパンプレット。

シンポジウムが開かれた5月半ばは、ちょうど緑が青さを増す頃で、このパンフレットも非常に映えたとのことです。実際に使う方々に喜ばれるということは、本当にうれしいことで、光栄でした。mi e ruとしても、まじめで正統派なロゴと、かわいらしく初々しいパンフレット表紙はお気に入りです。

詳しくは、またmi e ruウェブサイトにアップ予定です。乞うご期待!



デザイン事務所 mi e ru



2013/06/14

ドイツの先生方によるワークショップ02


引き続き、広島市立大学芸術学部にて行われた、ハノーファーの先生方によるワークショップについてです。(01はこちらを参照)

もう一つ、同時に違う空間で行われたのは、コスチューム&舞台芸術学科のHans-Jörg Kapp(ハンス-ヨルク・カップ)先生による、身体表現とも言うべきワークショップでした。

「舞台美術学科」というのは市大には存在しないので、日本側の関係者はいつも「一体どんなワークショップになるんだろう。。。」と、期待とも不安ともつかぬ気持ちになるのですが、結果的に非常におもしろいものが出来上がることが多い気がします。

今回も、参加した学生、お手伝いした関係者、最後のプレゼンを見に来てくださった先生方。。。全員がそれぞれに感じ入る、意義深いワークショップになりました。

3日間のワークショップの大きなテーマは

Me and My Father  (私と私の父親)

だったのですが、それはあとでご紹介するとして、その前のエクササイズとも言うべき心と体の準備運動から。



まず、参加者は輪になって自己紹介。左の青いシャツがハンス先生です。
名前と好きな本や映画を言うのですが、何人もの学生さんが"Ich heiße..."とドイツ語で名乗っていたのが印象的でした。

その後、「3つの異なるエネルギーレベルのワーク」に進みます。


一つ目は、「軽いものを地面に落ちないように、ふうふう吹く」課題。
みんなティッシュやビニール袋、風船なんかを必死に吹いています。



次は、「普段行っているごく日常的な行為」をする課題。先ほどとはうって変わってしずかな空間に。。。


そして3つ目は「自分にとって難しいこと、でもできたらいいなと思うこと」を行う課題です。これら三つを組み合わせ、プレゼンをして第一日目は終了しました。

その他二日目のエクササイズはこちら。


何やら教室の真ん中にあつまる学生達。。。



一人が中に入り、目を閉じます。そして周りの仲間を信頼して、体を前へ後ろへと倒すエクササイズです。



最初は怖がって表情の硬かった学生さんも、最後のほうはリラックスして自然と体を預けていたのが傍目にもよくわかりました。
ちなみに、このエクササイズの間は特に通訳する必要もなかったので静かに見ていたのですが、なぜかひどい疲労を感じました。みんなの意識が一点に集中する感じというか、なんというか。。見る側にとっても不思議な体験でした。

さて、長くなったので肝心のMe and My Fatherについては次回に。。。



デザイン事務所 mi e ru

2013/06/13

ドイツの先生方によるワークショップ01


ご無沙汰してます。
先日、mi e ru渡辺は母校である広島市立大学の芸術学部で行われたワークショップに、通訳としてお手伝いをしてきました。
3日間のワークショップは、提携校であるドイツ北部の都市ハノーファーより先生が二人いらして、それぞれ 絵 画 と 舞 台 演 劇 のテーマにて開かれました。

参加人数は二つ合わせて約30名ほど。1年生がたくさん参加してくれました。
まず最初にご紹介するのは画家であるUte Heuer(ウテ・ホイヤー)先生による"Painting without Limit"です。



これはタイトルの通り、紙をはり巡らせた部屋に、赤、青、黄色、白の絵の具のみを使って、思い思いに描いてゆくワークショップです。この紙、実はドイツからわざわざ送られてきたもので、非常に強度のある紙なんだとか。。。(写真をよーく見ると、紙を張り合わせたつなぎ目が見えるかな?)
真剣に話すウテ先生。
部屋中がキャンバスになるので、みんな汚れてもよい服をきています。

そしてついにペインティング開始!!部屋を3,4のゾーンにわけ、それぞれ「軽さ」「やりすぎ」「日常」のテーマで表現します。


あっという間に「やりすぎ」ゾーンはすごいことになっています。


途中言葉を交わすウテ先生と、芸術学部の先生で国際交流委員長のチャーリー先生。チャーリー先生が、全体のオーガナイズだけでなくウテ先生の通訳を担当してくださいました。


そして、最終日には皆で成果について話し合います。
描いた中で、どの部分が好きか?描いていてどんな気持ちだったか?
普段、一人一つのキャンバスに向かう学生さん達にとって、みんなで一つの部屋に描く、という行為は精神的にも身体的にも新鮮なものであったようです。

ハノーファー専科大学は、残念なことに数年前財政難により美術学部が解体されてしまったので、現在はデザイン学部しかありません。
ただ、よいデザイナーたるもの、解き放たれた表現への感性を磨く必要があるとのことで、こうして数人ファインアートの先生方が、それぞれに自由で豊かな講座を受け持っていらっしゃいます。

渡辺はもう一つのワークショップに張り付いていたので細かいところまではわかりませんが、具象や細かく正確な描写を求められることが多い日本では、こうした大胆で抽象的な世界に触れるよい機会だったんじゃないかな、と思いました。

これらの素敵な写真を撮ってくれたのは、ハノーファーからの留学生で写真専攻のThomas Damm(トーマス・ダム)くんです。

やっぱり写真いいですねぇ〜。。。 
切り取り方が違うと、こうも見え方が違うのか。。。。








2013/05/15

祐源紘史個展『最初の食事が死の始めである』


先日、友人の個展に行ってきました。

(↓Facebookに飛びます)

『最初の食事が死の始めである』YUGEN Hirofumi Solo Exhibition-The first meal is the beginning of death-


mi e ruが彼と知り合ったのは、ドイツ北部の都市に
彼が交換留学で滞在している時でした。
その頃からもくもくと制作に打ち込んでいた彼は、
展覧会を開くやたちまち作品を完売させ、
鮮やかな存在感を示して日本へと帰って行ったのでした。

学生の頃だから、作品をつくり発表するのはやや当然で、
問題は卒業してからだなぁとmi e ruも思います。
結局、続けないことには何も始まらないし、繋がってゆかない。
ほとんどの人はそんなことわかっているんだけれど、実際に行動できるとは限らない。

そんな中で当時と変わらず、いやそれ以上にもくもく制作をつづける祐源くん。

上記の作品は、なんとケンタッキーフライドチキンの骨でできています。
5/25(土)、26(日)には彼自身がマイクを握り想いの丈を語るアーティストトークも開かれます。

会期:2013年5月10日[金]-  6月7日[金] 入場無料
10:00-18:00 土日祝日休 (25・26日を除く)

Gallery t