2013/01/25

SYORYU 2013年冬号!

株式会社メイテック社内報SYORYU(しょうりゅう)、完成しました。
2013年冬号のモティーフは「リトマス紙」です!なつかしい!
下側にある、丸く色が連なったものがそれです。小さく「PH」の文字が見えますね。

冬の凛とした空気を感じさせる写真と、同じく「連なり」を表現したドローイングが、不思議な世界を作り出しています。
「グローバルに向き合う」という特集タイトルとの関連ありそうでなさそうで、いややっぱりありそう!な微妙なバランスも見所の冬号でした。


デザイン事務所 mi e ru

2013/01/23

「協調学習」の報告会に出向く



先日、埼玉県戸田市にて開かれた


が主体となって進めている協調学習についての報告会に行ってきました。
 mi e ru二人はそれぞれデザインとドイツ語教育に携わっていることもあり、高校の先生方ばかりで若干場違いな感じもしましたが、持ち前のあつかましさを発揮し、参加してきたというわけです。。。

埼玉県の高校教諭が、それぞれの分野(数学、国語、外国語、理科、地歴、美術等)にて「ジグソー法」と呼ばれる、生徒同士が協力し合い、自律的に学習する方法を実践した成果を発表されました。

先生が教壇から一方的に説明を連ねる従来の教授法とは異なり、この「ジグソー法」は、学習者がそれぞれの分野を学び(この段階を「エキスパート」)、その後各グループから一人ずつが集まり新たなグループを形成し、自分たちが学んだ内容を教え合うという学習スタイルです。

まだmi e ru両名が理解できていない部分も多々ありますが、
2点ほど大きな気づきがありました。

その1。
学習者は、自分に合った理解の仕方というものを持っているということ:
ぺらぺらとしゃべりながら理解に努める者、要点を自分なりにまとめ確認する者、じっと黙り、一見話し合いに参加していないように見えて、実は学習分野を体系化した図にまとめていた者。。。。
それぞれの理解に至るプロセスは異なりつつ、異なっているからこそ生徒同士が協力することで学びが進むというのは、とても興味をそそられる光景でした。

その2。
授業中に教師が行うことは減っているように見える。
が、それは教師の負担軽減を意味するわけではなく、
生徒の「学びの場」を整え、縁の下から支えるという、これまでとは違った努力が必要になるということ:
生徒が自ら学び、教え合ってくれるなら、先生はラクができるのでは!
と、思いましたが(笑)、報告会を拝見したところでは、教師の役割はより「深く」「多様に」なってゆくような気がしました。
生徒が何をどのような順番で、どのように学び、どう繋げてゆくのか。。。
それは、やはり教師の舵取りにかかっているような気がします。
学習者の積極性、好奇心を引き出し、それぞれの学びのスタイルを発揮させ、言語が伴う/伴わない含めた対話を実現するには、先生方は相当な事前準備や調べもの、教材づくりをこなさなければならないでしょう。。。

ただ、以下のリンク先では、これまで各教科で先生方が作られた教材が公開されているので、とてもよい参考資料になるのではないかと思います。



おそらく、こうした試みは、民間レベルでの様々な学びの場やセミナーでは実践されているのだと思いますが、文科省下の初等・中等(いずれは高等も?)教育の現場で研究実践が進んでいるというのは、とても大きな意味を持っているな〜と思いました。