2013/11/30

2014年mi e ruオリジナルカレンダー発売中!



2014年の mi e ru 特製カレンダーが完成しました!

今年はいつものB2サイズ折り畳み円形カレンダーと、上の写真にあるように、
来年の干支である「午」を箔で配したA2サイズ(420x594) のカレンダーを新しく作りました。
こちらのカレンダー、昨年に引き続き恵比寿の東京都写真美術館内ミュージアムショップNADiff x 10 さんに加え、都内のNADiffさん3店舗にて販売させて頂けることになりました。
A2は税込み1,260円で、B2は昨年と同じく税込み1,050円です。


どの店舗も少部数のみの取り扱いとなっておりますので、
お求めは是非お早めに。。。! 

昨年より1ヶ月早くカレンダーを納品出来て、ちょっとほっとしているmi e ru です。
来年はもっと早く動けるよう、頑張ります。。。

取り扱い店舗:

[ B2カレンダーと、A2午カレンダー両方取り扱い ]
NADiff x 10 
153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 東京都写真美術館 1F
TEL. 03-3280-3279
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NADiff  modern 
150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1
TEL. 03-3477-9134
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[ A2午カレンダーのみ取り扱い ]
NADiff contemporary
135-0022 東京都江東区三好4-1-1 東京都現代美術館 1F
TEL. 03-3643-0798
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gallery 5 
163-1403 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー 3F
TEL. 03-5353-0449
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[SPECIAL THANKS]
ちなみに、上の写真の素敵なお部屋は、家具をデザインされているWrightさんの事務所兼店舗をお借りしました。窓が大きくてたっぷり差し込む光の中に木彫のシンプルな家具がたたずむ、とても素敵な空間です。

furniture&things WRIGHT


デザイン事務所 mi e ru

世界のブックデザイン2012-13@印刷博物館


毎年恒例、飯田橋にある印刷博物館で開かれる「世界のブックデザイン展」
の季節がやってまいりました!

mi e ruも大好きなこの展覧会のレセプションにご招待頂き、先日行ってきました。
いつも通り、ショップの隣にある空間には所狭しと様々な本が並べられ、
当日はとてもかわいい世界観のToriさんというカフェ&ケータリングのお店の方が、
上記のように今回の展覧会にちなんだお食事を用意して下さいました。
上の写真をよーく見ると"World Book Design 2012-13"となっている部分はビスケットで、
その下にあるのはマッシュポテトになっています。バゲットにポテトをつけて頂きます。うまうま。

食事の話はさておき、本に関して目にとまったのは、
冊子として製本されているのではなく、バンドでとめただけのものが数点あったことでしょうか。
電子書籍も普及しつつある昨今、その影響があるのかないのか、
従来の書籍の造形にも変化が現れているように感じました。

とにかく、完全無料な本展覧会、大変おすすめです。


2013年11月30日(土) - 2014年3月2日(日) 
休館:毎週月曜日(年末年始は要注意)
10:00 - 18:00 
入場無料

くわしくは、こちら

今回、嬉しいことにちょっと会期が長くなっているような気がします。
いつもは2月中旬くらいまでだったような。。。



デザイン事務所 mi e ru

2013/11/27

年末チャリティー「石巻ちゃっこいバッグ展」






毎年恒例、リクルートG8ならびにガーディアン・ガーデン主催のチャリティー展覧会が始まりました。毎回100名以上のクリエイターの様々なデザインを施したプロダクトを展示販売する本企画、今年の商品はウェットスーツ地の「ちゃっこい(小さい)バッグ」です。

創業50周年を迎える石巻の「モビーディック」さんに制作をお願いし、180名のクリエイターの、180種類の素敵なバッグが出来上がりました。
mi e ru石川も参加させて頂き、一風変わったバッグをデザインしました。

バッグの収益は、被災地の子供達のために使われるそうです。

展示会場は二カ所あって、どちらも最寄りは新橋駅になりますが、
それ以外にもインターネット上で予約注文ができます。
注文を頂いてからの制作となるため、来年5月末のお届けとなるようですが、
おもしろいバッグと被災地へのダイレクトな支援がひとつになったこの機会に、
是非お気に入りのバッグを見つけてみてください!


2013年11月26日(火) -  12月20日(金)
11時~19時まで、日曜祝日休館、入場無料

主催・会場
クリエイションギャラリーG8
〒104-8001 東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F
TEL 03-6835-2260 
ガーディアン・ガーデン 
〒104-0061 東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビルB1F
TEL 03-5568-8818 
くわしくは、こちら


デザイン事務所 mi e ru

2013/11/17

「書物紙 ~ 本という官能の襞」by SQ-54


11月の某日、清澄白河の東京都現代美術館にてひらかれたレクチャー(になるのかな?)に行って参りました。
「書物紙 ~ 本という官能の襞」と銘打った、文字通り書物の誕生からその発展の歴史を、2時間で概観してしまおうというものです。
SQ-54(スクエアごじゅうよん)主宰の、美術史や比較文化論等を大学で講義してらっしゃる田川とも子先生の、おもしろいところがぎゅっと凝縮された2時間の「ライブ」(ご自身は講義のことをこう表現していらっしゃるとか)でした。

たまたまこのライブを知り、2日前くらいに慌てて予約。
上の写真にもちょっと写っている通り、手書きのレジュメと画像たっぷりの資料、
そしていくつかの実際の本たちを見せてもらいながら、木の根にキズをつけ記したものが発祥とされる書物の歴史を伺いました。

古来は紙ではなく、粘度版であったり、木簡であったり、羊の皮に記されてきた文字情報が、時代が進むにつれ発達した技術や、種々の発想の転換により、現代の書籍に近づき、さらには現在、質感のある紙の本ですらなくなり、「情報」の集合体としての電子書籍になっていく様は、一望してみると思った以上に血と汗と涙にまみれた歴史なんだと思いました。
シュメール文化やエジプトのヒエログリフ、グーテンベルクの活版印刷等、あ〜なんだか学生の時に習ったな。。。という単なる暗記目的で覚えた単語の裏に、まさかそんな人間臭い(?)試行錯誤が隠されていたとは。

個人的に面白いと思ったのは、約2200年前に、当時すでにアレクサンドリア図書館を有するエジプトからのパピルス(当時の書物、巻物状)の輸出を拒まれたペルガモン王国(現在のトルコ辺り)が、困り果てた末に巷にあふれていたヤギや羊の皮革を代わりに用い、羊皮紙を作り上げたという下りです。困った末に知恵を絞り、結局はこの羊皮紙の登場が、書物の歴史を一段上に押し上げることになりました。

田川先生はそれを

「欠」けているものがあったとしても、
そこから目をそらさず、向き合って行けば、「次」に繋がるのだ

とおっしゃっており、まさに目から鱗。

な、なるほど〜〜と唸った日曜の午後になりました。。。


* ちなみに上の写真はそのときに見せて頂いたドイツはマインツにあるグーテンベルク博物館で先生が約20年前に購入したという直径1センチほどの「本」なのです。
この中にもびっしり印刷が施されており(肉眼では細かい内容はわからないほど小さい)、現代の印刷技術の高さを垣間みることができました。


デザイン事務所 mi e ru


2013/11/11

映画「過去のない男」、「トンネル」



秋の夜長を楽しもうと借りた、フィンランド映画「過去のない男」
アキ・カウリスマキ監督作品で、日本でも2003年に公開されたようです。
もともとは制作にドイツが関わっているということで何気なく借りたのですが、
これは久々のヒット!!!

タイトル通り、ヘルシンキに来たとたん暴漢に襲われ記憶をなくした中年男が主人公。
名前も思い出せない中、周りの助けを借りながら住居を調え(コンテナの中に)、
仕事にもありつき(まずは慈善団体に)、なんと彼女もゲット!
順風満帆に見えた矢先、彼の出自が明らかになります。
一旦は妻のもとに戻ったものの。。。というストーリー。

なんといっても見所は、小津安二郎の映画を彷彿とさせる「淡々」とした世界観。
カメラワークも正面と横からの引きしかないような、
わかりやすい「臨場感」や「躍動感」とは無縁な演出。
登場人物も、なぜかあまり瞬きをしない、感情を表さない、え?ほんとに役者なの?
と勘違いしてしまいそうな不思議な立ち居振る舞い。

でも、それがなぜかじんわりくる。

2002年のカンヌ映画祭グランプリにも輝いたこの作品、amazonには
フィンランドでの劇場公開時のパンフレット画像が載っていますが、
すごく雰囲気のあるかわいいデザインです。
劇中の音楽もなんともいえずノスタルジックで、そんなところも秋にぴったりの
オススメ映画です。

そしてもう一つ感銘を受けたのが、
ドイツのベルリンの壁にまつわる映画「トンネル」




第二次世界大戦後東西に分断されたドイツですが、
東から西への人材流出は深刻なものとなり、
1961年、ついには壁が建設されてしまいます。
その直後なんとか西ドイツへ逃亡した主人公の元水泳選手ハリー・メルヒャーは、
同じく自身は逃げ果せたものの、大事な家族や友人を東に残した仲間数人と、
西から東へ150メートルに及ぶトンネルを掘るという、東からの脱出計画を実行します。

これが実話だというのがすごい。
映画を見ると、東西ベルリンは本当に鉄条網の張り巡らされた壁一枚で隔てられていて、
東側の警備はあついものの、相手側の状況は肉眼でしっかり確認できるほどの近距離です。
しかしこれほど近いにも関わらず、東西は確実に分断されているという現実。
また、東ドイツ市民同士が自らの友人や家族を監視し、シュタージ(東ドイツの諜報機関)へと密告する場面もしばしば登場し、当時の緊迫した状況がよく描かれています。

DVDのパッケージを見る限り、この女性が主人公の物悲しいお話に思えますが、
実際は反ソの意志を強く持つ、心身ともに強靭なハリー・メルヒャーが主人公であり、
幾多の困難を乗り越え、着実に計画を実行に移していきます。悲しんでいるだけではない確かな行動力で、167分という長丁場ではあるものの、特に後半ぐいぐい話を引っ張り、ドキドキはらはらしっぱなしの展開は圧巻!

実はあまり期待していなかったんですが、歴史を学べる教材として、そしてエンターテイメントとしてもかなりおもしろい映画でした。原題が"Der Tunnel"なので邦題も「トンネル」なんでしょうが、もう少し躍動感溢れるタイトルと、トンネル脱出計画の行動力が見えるDVDパッケージのほうが内容に合うような。。。と個人的には思ってしまいます。ちょっと見せ方で損をしているかも?
。。。とにもかくにも、オススメ映画です。








2013/11/06

石川マサルの年賀状発売!@アフロ




「Aflo Mall年賀状デザイン2014」にて、
今年も石川の年賀状が三種発売されました。

2014年の干支「午」をイメージした、かわいらしいデザインに仕上がっています。
3種それぞれに色違いが3パターンあるので、是非気に入る一枚を見つけてみてください。

→ チェスの駒と星座を合わせたロマンチック系
http://mall.aflo.com/products/detail_nenga.php?product_id=64354

→ ポップな午がたくさんで元気いっぱい系
http://mall.aflo.com/products/detail_nenga.php?product_id=64353

→ 写真が入るフォトフレーム付き
http://mall.aflo.com/products/detail_nenga.php?product_id=64355




デザイン事務所 mi e ru

2013/11/04

変り兜: 戦国のCOOL DESIGN

今日は、最近見つけた面白い本のご紹介を。

変り兜: 戦国のCOOL DESIGN」 橋本麻里  2013/9/新潮社刊


タイトル通り、戦国時代や江戸時代に作られた
個性溢れる兜を紹介した写真集のような本です。
この手の本は巷にいくつかあるようですが、
今回たまたま発見したこれは、シンプルで見やすく、
コラムとして挟まれた当時の時代背景についての情報も
さらっとしていて読みやすい。

表紙の兜は「うさぎ」ですが、
中にはもっとすごい兜がたくさん載っています。
「はまぐり」型や、眼鏡がついたもの、
はては「茄子のへた」(!)型なんてのもありました。

薄くて写真も奇麗なので、海外の日本文化ファンへの
プレゼントにも最適!な超オススメ本です。





デザイン事務所 mi e ru