2013/06/14

ドイツの先生方によるワークショップ02


引き続き、広島市立大学芸術学部にて行われた、ハノーファーの先生方によるワークショップについてです。(01はこちらを参照)

もう一つ、同時に違う空間で行われたのは、コスチューム&舞台芸術学科のHans-Jörg Kapp(ハンス-ヨルク・カップ)先生による、身体表現とも言うべきワークショップでした。

「舞台美術学科」というのは市大には存在しないので、日本側の関係者はいつも「一体どんなワークショップになるんだろう。。。」と、期待とも不安ともつかぬ気持ちになるのですが、結果的に非常におもしろいものが出来上がることが多い気がします。

今回も、参加した学生、お手伝いした関係者、最後のプレゼンを見に来てくださった先生方。。。全員がそれぞれに感じ入る、意義深いワークショップになりました。

3日間のワークショップの大きなテーマは

Me and My Father  (私と私の父親)

だったのですが、それはあとでご紹介するとして、その前のエクササイズとも言うべき心と体の準備運動から。



まず、参加者は輪になって自己紹介。左の青いシャツがハンス先生です。
名前と好きな本や映画を言うのですが、何人もの学生さんが"Ich heiße..."とドイツ語で名乗っていたのが印象的でした。

その後、「3つの異なるエネルギーレベルのワーク」に進みます。


一つ目は、「軽いものを地面に落ちないように、ふうふう吹く」課題。
みんなティッシュやビニール袋、風船なんかを必死に吹いています。



次は、「普段行っているごく日常的な行為」をする課題。先ほどとはうって変わってしずかな空間に。。。


そして3つ目は「自分にとって難しいこと、でもできたらいいなと思うこと」を行う課題です。これら三つを組み合わせ、プレゼンをして第一日目は終了しました。

その他二日目のエクササイズはこちら。


何やら教室の真ん中にあつまる学生達。。。



一人が中に入り、目を閉じます。そして周りの仲間を信頼して、体を前へ後ろへと倒すエクササイズです。



最初は怖がって表情の硬かった学生さんも、最後のほうはリラックスして自然と体を預けていたのが傍目にもよくわかりました。
ちなみに、このエクササイズの間は特に通訳する必要もなかったので静かに見ていたのですが、なぜかひどい疲労を感じました。みんなの意識が一点に集中する感じというか、なんというか。。見る側にとっても不思議な体験でした。

さて、長くなったので肝心のMe and My Fatherについては次回に。。。



デザイン事務所 mi e ru

2013/06/13

ドイツの先生方によるワークショップ01


ご無沙汰してます。
先日、mi e ru渡辺は母校である広島市立大学の芸術学部で行われたワークショップに、通訳としてお手伝いをしてきました。
3日間のワークショップは、提携校であるドイツ北部の都市ハノーファーより先生が二人いらして、それぞれ 絵 画 と 舞 台 演 劇 のテーマにて開かれました。

参加人数は二つ合わせて約30名ほど。1年生がたくさん参加してくれました。
まず最初にご紹介するのは画家であるUte Heuer(ウテ・ホイヤー)先生による"Painting without Limit"です。



これはタイトルの通り、紙をはり巡らせた部屋に、赤、青、黄色、白の絵の具のみを使って、思い思いに描いてゆくワークショップです。この紙、実はドイツからわざわざ送られてきたもので、非常に強度のある紙なんだとか。。。(写真をよーく見ると、紙を張り合わせたつなぎ目が見えるかな?)
真剣に話すウテ先生。
部屋中がキャンバスになるので、みんな汚れてもよい服をきています。

そしてついにペインティング開始!!部屋を3,4のゾーンにわけ、それぞれ「軽さ」「やりすぎ」「日常」のテーマで表現します。


あっという間に「やりすぎ」ゾーンはすごいことになっています。


途中言葉を交わすウテ先生と、芸術学部の先生で国際交流委員長のチャーリー先生。チャーリー先生が、全体のオーガナイズだけでなくウテ先生の通訳を担当してくださいました。


そして、最終日には皆で成果について話し合います。
描いた中で、どの部分が好きか?描いていてどんな気持ちだったか?
普段、一人一つのキャンバスに向かう学生さん達にとって、みんなで一つの部屋に描く、という行為は精神的にも身体的にも新鮮なものであったようです。

ハノーファー専科大学は、残念なことに数年前財政難により美術学部が解体されてしまったので、現在はデザイン学部しかありません。
ただ、よいデザイナーたるもの、解き放たれた表現への感性を磨く必要があるとのことで、こうして数人ファインアートの先生方が、それぞれに自由で豊かな講座を受け持っていらっしゃいます。

渡辺はもう一つのワークショップに張り付いていたので細かいところまではわかりませんが、具象や細かく正確な描写を求められることが多い日本では、こうした大胆で抽象的な世界に触れるよい機会だったんじゃないかな、と思いました。

これらの素敵な写真を撮ってくれたのは、ハノーファーからの留学生で写真専攻のThomas Damm(トーマス・ダム)くんです。

やっぱり写真いいですねぇ〜。。。 
切り取り方が違うと、こうも見え方が違うのか。。。。








2013/05/15

祐源紘史個展『最初の食事が死の始めである』


先日、友人の個展に行ってきました。

(↓Facebookに飛びます)

『最初の食事が死の始めである』YUGEN Hirofumi Solo Exhibition-The first meal is the beginning of death-


mi e ruが彼と知り合ったのは、ドイツ北部の都市に
彼が交換留学で滞在している時でした。
その頃からもくもくと制作に打ち込んでいた彼は、
展覧会を開くやたちまち作品を完売させ、
鮮やかな存在感を示して日本へと帰って行ったのでした。

学生の頃だから、作品をつくり発表するのはやや当然で、
問題は卒業してからだなぁとmi e ruも思います。
結局、続けないことには何も始まらないし、繋がってゆかない。
ほとんどの人はそんなことわかっているんだけれど、実際に行動できるとは限らない。

そんな中で当時と変わらず、いやそれ以上にもくもく制作をつづける祐源くん。

上記の作品は、なんとケンタッキーフライドチキンの骨でできています。
5/25(土)、26(日)には彼自身がマイクを握り想いの丈を語るアーティストトークも開かれます。

会期:2013年5月10日[金]-  6月7日[金] 入場無料
10:00-18:00 土日祝日休 (25・26日を除く)

Gallery t



2013/05/06

インスピレーションの源を探して

先日、mi e ru石川のインスピレーションの源を探しに、大阪府枚方市を訪れました。
幼少の一時期を過ごした場所は、最寄りのJR駅から少し離れた大規模住宅地で、
今も緑あふれるさわやかな地域です。

当時は大冒険に感じた近所の公園、小学校、大型スーパーへの道のりも、
大人になって歩いてみるとなんと近いことか!すべて徒歩5分圏内でした(笑)



↑思い出のブランコに腰掛け、しばし過去へと想いを馳せるmi e ru 石川。


そして旅の仕上げは「ひらパー」だ!!
枚方市のテーマパークなので「ひらパー」。上の広告は最寄り駅のもの。
徹底的に無駄を排除した、いさぎよい広告に期待は膨らむ(多分)。

そんなわけでこのひらパーも訪れたんですが、何せ世間はゴールデンウィーク。
青い空に白い雲、泣く子も黙る(遊ぶ)遊園地日和です。
園内は「ほんとに今は少子化時代なのか?!」
と、疑わずにはおれないほどの子供たちでごったがえしていました。

(ちなみに一番上のウルトラ巨顔もひらパーです)

普段テーマパークに行くことのないmi e ru二人は子供パワーに圧倒され、
結局30分並んで神戸のなんとか軒のぶたまんを買い求め遅めの昼食とし(大変美味でした)、
一つもアトラクションに乗ることなく(並ぶ気力もなかった)、ひらパーを後にしたのでした。

子供の頃、父に連れられ楽しい時間を過ごしたひらパー。。。
いろんな形のアトラクション、明るく楽しいたくさんの色、
子供の夢がいっぱい詰まったこの遊園地に、ぶたまん食べるだけだったとはいえ、
30年ぶりに(!)足を踏み入れることができてよかったです。







2013/05/03

江副記念財団記念誌 "軽気球" 完成!



江副記念財団(旧江副育英会)が、全奨学生に向けて、
毎年発行する記念誌「軽 気 球」42号を表紙、本文共にデザインさせて頂きました。

この表紙リンゴは、アムステルダムで活躍する美術家・雨宮庸介氏の彫刻作品です!
一見つややかな普通のリンゴかと思いきや。。。
まるで溶けてしまったかのような不思議な形状のリンゴがたくさん!

完成間近に惜しくも亡くなられた リクルート設立者・江副浩正さんへの追悼文も多数寄稿され、 
例年以上のボリュームになりました。




2013/04/19

社内報"SYORYU"2013年春号完成!




株式会社メイテック社内報SYORYU、2013年春号完成しました。

今季号のモティーフは「ワイヤーストリッパー」
電線被膜を剥離するための道具だそうです。


ギザギザで切れ味鋭いストリッパーの刃先を意識し、
タイトルにあるリーマンショック後の、市場崩壊のイメージをドローングで表現しました。

少し痛々しさも感じる不思議な世界観の中に、明るい色味の写真とドローイングを合わせることで、かすかな「希望」を表現してみました。





2013/04/01

ファッションブランド"pinza"サイト完成!


ファッションブランド"pinza"(ピンザ)のオフィシャルウェブサイトを制作致しました。

pinza - official website

前回のMIIAというサイトでは、
画面と要素が縦方向へ動く「パララックス」という手法を取り入れましたが、
今回は、クリックとともに真横へスライドします!

さわやかな色合いと、さりげない可愛らしさが融け合った世界観とファッションを
是非お楽しみください!

プロデュース:株式会社フライング・ブレイン
コーディング:Jump Start 株式会社


デザイン事務所 mi e ru