2013/06/15

SCAPR国際シンポジウムロゴ等デザイン


去る5月半ばに、京都にて開かれた国際シンポジウムSCAPR 2013 GA(General Assemply)Kyotoのロゴマークとパンフレットを制作しました。

幅広く芸能に関わる著作権について話し合う会議で、前回はスロベニアにて開催されました。今年の開催地として日本の京都に白羽の矢が立ったということで、海外よりお客様を迎えるに恥じぬ、しっかりとした世界観を打ち出してゆきたいとのご要望でした。

SCAPR(実演家権利管理団体協議会)という組織名と、General Assembly(総会)、開催場所であるKYOTOのアルファベットを組み合わせ、オリジナルなロゴタイプ(フォント部分)を制作し、ワンポイントとして扇をあしらいました。

ありがたいことに、特に扇は参加者の皆様より好評を頂きました。




↑ ロゴが様々な媒体に入った様子。


↑ A4見開きパンプレット。

シンポジウムが開かれた5月半ばは、ちょうど緑が青さを増す頃で、このパンフレットも非常に映えたとのことです。実際に使う方々に喜ばれるということは、本当にうれしいことで、光栄でした。mi e ruとしても、まじめで正統派なロゴと、かわいらしく初々しいパンフレット表紙はお気に入りです。

詳しくは、またmi e ruウェブサイトにアップ予定です。乞うご期待!



デザイン事務所 mi e ru



2013/06/14

ドイツの先生方によるワークショップ02


引き続き、広島市立大学芸術学部にて行われた、ハノーファーの先生方によるワークショップについてです。(01はこちらを参照)

もう一つ、同時に違う空間で行われたのは、コスチューム&舞台芸術学科のHans-Jörg Kapp(ハンス-ヨルク・カップ)先生による、身体表現とも言うべきワークショップでした。

「舞台美術学科」というのは市大には存在しないので、日本側の関係者はいつも「一体どんなワークショップになるんだろう。。。」と、期待とも不安ともつかぬ気持ちになるのですが、結果的に非常におもしろいものが出来上がることが多い気がします。

今回も、参加した学生、お手伝いした関係者、最後のプレゼンを見に来てくださった先生方。。。全員がそれぞれに感じ入る、意義深いワークショップになりました。

3日間のワークショップの大きなテーマは

Me and My Father  (私と私の父親)

だったのですが、それはあとでご紹介するとして、その前のエクササイズとも言うべき心と体の準備運動から。



まず、参加者は輪になって自己紹介。左の青いシャツがハンス先生です。
名前と好きな本や映画を言うのですが、何人もの学生さんが"Ich heiße..."とドイツ語で名乗っていたのが印象的でした。

その後、「3つの異なるエネルギーレベルのワーク」に進みます。


一つ目は、「軽いものを地面に落ちないように、ふうふう吹く」課題。
みんなティッシュやビニール袋、風船なんかを必死に吹いています。



次は、「普段行っているごく日常的な行為」をする課題。先ほどとはうって変わってしずかな空間に。。。


そして3つ目は「自分にとって難しいこと、でもできたらいいなと思うこと」を行う課題です。これら三つを組み合わせ、プレゼンをして第一日目は終了しました。

その他二日目のエクササイズはこちら。


何やら教室の真ん中にあつまる学生達。。。



一人が中に入り、目を閉じます。そして周りの仲間を信頼して、体を前へ後ろへと倒すエクササイズです。



最初は怖がって表情の硬かった学生さんも、最後のほうはリラックスして自然と体を預けていたのが傍目にもよくわかりました。
ちなみに、このエクササイズの間は特に通訳する必要もなかったので静かに見ていたのですが、なぜかひどい疲労を感じました。みんなの意識が一点に集中する感じというか、なんというか。。見る側にとっても不思議な体験でした。

さて、長くなったので肝心のMe and My Fatherについては次回に。。。



デザイン事務所 mi e ru

2013/06/13

ドイツの先生方によるワークショップ01


ご無沙汰してます。
先日、mi e ru渡辺は母校である広島市立大学の芸術学部で行われたワークショップに、通訳としてお手伝いをしてきました。
3日間のワークショップは、提携校であるドイツ北部の都市ハノーファーより先生が二人いらして、それぞれ 絵 画 と 舞 台 演 劇 のテーマにて開かれました。

参加人数は二つ合わせて約30名ほど。1年生がたくさん参加してくれました。
まず最初にご紹介するのは画家であるUte Heuer(ウテ・ホイヤー)先生による"Painting without Limit"です。



これはタイトルの通り、紙をはり巡らせた部屋に、赤、青、黄色、白の絵の具のみを使って、思い思いに描いてゆくワークショップです。この紙、実はドイツからわざわざ送られてきたもので、非常に強度のある紙なんだとか。。。(写真をよーく見ると、紙を張り合わせたつなぎ目が見えるかな?)
真剣に話すウテ先生。
部屋中がキャンバスになるので、みんな汚れてもよい服をきています。

そしてついにペインティング開始!!部屋を3,4のゾーンにわけ、それぞれ「軽さ」「やりすぎ」「日常」のテーマで表現します。


あっという間に「やりすぎ」ゾーンはすごいことになっています。


途中言葉を交わすウテ先生と、芸術学部の先生で国際交流委員長のチャーリー先生。チャーリー先生が、全体のオーガナイズだけでなくウテ先生の通訳を担当してくださいました。


そして、最終日には皆で成果について話し合います。
描いた中で、どの部分が好きか?描いていてどんな気持ちだったか?
普段、一人一つのキャンバスに向かう学生さん達にとって、みんなで一つの部屋に描く、という行為は精神的にも身体的にも新鮮なものであったようです。

ハノーファー専科大学は、残念なことに数年前財政難により美術学部が解体されてしまったので、現在はデザイン学部しかありません。
ただ、よいデザイナーたるもの、解き放たれた表現への感性を磨く必要があるとのことで、こうして数人ファインアートの先生方が、それぞれに自由で豊かな講座を受け持っていらっしゃいます。

渡辺はもう一つのワークショップに張り付いていたので細かいところまではわかりませんが、具象や細かく正確な描写を求められることが多い日本では、こうした大胆で抽象的な世界に触れるよい機会だったんじゃないかな、と思いました。

これらの素敵な写真を撮ってくれたのは、ハノーファーからの留学生で写真専攻のThomas Damm(トーマス・ダム)くんです。

やっぱり写真いいですねぇ〜。。。 
切り取り方が違うと、こうも見え方が違うのか。。。。